昨年、実家の小さな花屋を手伝うことになりました。母が長年一人で切り盛りしてきたお店で、宣伝らしい宣伝はほとんどしたことがないと言うのです。せっかくだからと、季節のフラワーアレンジメント講座の告知ポスターをつくってみることにしました。参加者を集めるためにも、目を引くものを用意したいと思いました。
デザインについては素人でしたが、無料のデザインツールを使って写真を並べ、日時や料金を入力するだけで、それなりの見た目に仕上がりました。問題はその先で、どこで印刷するかを決めるまでに意外と時間がかかりました。コンビニで出力する方法も試しましたが、A4サイズでは小さすぎて店頭に貼っても目立ちません。調べてみると、ポスターの印刷の専門業者ならA2やA1といった大きなサイズに対応していて、料金も1枚から注文できるとわかりました。光沢紙を選んだことで、花の写真の色鮮やかさがより引き立ち、仕上がりには自分でも満足できました。
仕上がったポスターを窓ガラスに貼った翌週から、問い合わせの電話がちらほら入るようになりました。母は、こんなに変わるものかと驚いていました。紙一枚でお店の印象がこれほど変わるとは思っていなかったので、私自身も少し誇らしい気持ちになりました。講座は定員いっぱいの申し込みがあり、ポスター印刷への投資は十分に報われたと感じています。
ポスターをつくる過程で、お店のコンセプトや伝えたいことを改めて整理する機会にもなりました。どんな客層に来てほしいか、何を一番伝えたいかを言語化し、デザインに落とし込む作業は思いのほか楽しいものでした。印刷するという行為が、お店を見直す入り口になるとは思ってもみませんでした。
