その映画を観ようと思ったのは、職場の先輩にたまたま勧められたからでした。「邦画だけどちょっと大人な内容だから」とだけ言われて、タイトルを検索してみたら、なかなか評価の高い作品で。深く考えずにひとりで映画館へ向かいました。
平日の昼間だったこともあって、客席はまばらでした。年配の夫婦が数組と、私と同じくらいの年齢に見える女性がひとり。静かな空間で、スクリーンだけが明るく光っていました。
物語は、ある女性が過去の恋愛を回想していく構成で、淡々としているのに妙に引っかかるセリフが続きます。日本映画特有の間というか、長い沈黙の中に感情が詰まっているような演出で、気づいたらすっかり引き込まれていました。主演の女優さんの目の演技だけで、これだけ伝わるものかと思うくらいでした。
話が中盤に差しかかったあたりで、濡れ場のシーンがありました。露骨ではないけれど、ごまかしてもいない。二人の俳優が体で言葉を交わしているような、静かで緊張感のある場面でした。官能的というより、どこか切なくて、思わず目をそらしそうになりながらも、結局最後まで見てしまいました。
上映が終わって外に出たら、思っていたより日が傾いていて、少し驚きました。映画の余韻が抜けないまま駅まで歩きながら、あの沈黙の多い会話を何度も頭の中で繰り返していました。
また濡れ場がある映画ってやっぱりいいなと思いました。早速帰ってから濡れ場シーンのある作品をネットで探してみようと思います。参考までに濡れ場シーン纏めはこちらでたくさん作品が紹介されていますよ。

